allergy
アレルギー性鼻炎は下甲介粘膜に抗原が付着することで発症します。レーザーを用いてこの粘膜を浅く焼くと、粘膜は3~4週間で抗原が侵入しにくく、腫れにくい粘膜に再生します。また、粘膜下のアレルギーに関係する細胞も減少するため、アレルギーの症状が軽くなると考えられています。当院では、レーザーの種類として炭酸ガスとアルゴンガスを用いており、手術症例によって選択しています。
手術に伴う危険性や後遺症はほとんどなく、痛みや出血もほとんどないため、日帰りで安全に行える手術として近年広く普及しつつあります。ただ、レーザー手術の場合、1回では効果が不十分で数回照射が必要なこともあります。
ラジオ波手術の作用機序はレーザー手術とほぼ同等ですが、鼻の奥まで観察の可能な内視鏡を用いて下甲介粘膜全体をレーザーよりやや深く焼灼することにより1回の手術で効果があらわれるという大きな長所があります。