耳の病気  
 
○急性(化膿性)中耳炎
中耳炎とは中耳腔に起こる様々な障害によって生じる炎症の総称で、発症様式や病態などにより細かく分類され、治療法もそれぞれ異なります。
しかし、いずれも中耳伝音障害を起こすために伝音難聴という難聴の原因になります。

急性上気道炎に合併、続発する中耳の化膿性炎症で、多くは耳管経由により中耳腔に細菌が移行し、菌増殖の結果、膿汁(のうじゅう)が中耳腔にたまります。
学童前の小児に多発する中耳炎です。その理由は、この年齢では耳管(じかん)は太く、直線的であるために、容易に上咽頭(じょういんとう)の細菌が中耳腔に達してしまうためといわれています。膿汁がたまると発熱とともに、鼓膜が内側から圧迫されるため、激しい耳痛(じつう)が生じます。診断は鼓膜所見により容易につきます。

急性化膿性中耳炎の治療法は、重症度、ならびに細菌学的検討により決定されます。
基本は抗生物質による治療になりますが、重症度によって鼓膜切開、また反復する症例、難治例では鼓膜チューブ留置術を行うことがあり、とくに鼓膜切開による排膿(はいのう)は今日でも重要であるといわれています。この中耳炎の3大起因菌は、肺炎球菌、インフルエンザ菌、カタラーリス菌ですが、前2菌が起因菌の80%を占めており、両者ともに薬剤耐性菌の増加が問題になっています。そのため、ペニシリンの増量、および、βラクタマーゼ阻害薬を併用することが必要になるケースが多くなっています。
 

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